【栄養マネジメント強化加算】ミールラウンドの記録・様式は?

栄養ケアマネジメント

栄養マネジメント強化加算の要件であるミールラウンド。記録をしておかなければならないのですが、決められた様式はありません。

介護保険制度に基づいた栄養ケアマネジメントは、厳しく様式が決まっているだけに、様式が決められていないことに対して不安に思っている人、ギャップを感じる人、分からないことが多い人もいるのではないでしょうか。

今回は、ミールラウンドで求められていることや効率よく記録を残していく方法について解説します。

栄養マネジメント強化加算には週3回以上の食事観察が必要

令和3年より新設された栄養マネジメント強化加算の算定には、低栄養リスクが高い入所者について、週3回以上の食事観察を行うことが義務付けられています。ここでいう低栄養リスクが高い入所者とは、リスクレベルで「中・高」に分類された方です。高リスクだけではないので注意してください。

栄養マネジメント強化加算ミールラウンドの記録方法は?

ミールラウンドの記録について、決められた様式はありません。厚生労働省(介護保険を運営する部門)は「食事の観察を行った日付と食事の調整や食事環境の整備などを実施した場合の記録」をすること求めています。(老健協会HPにてQ&Aが公開中)

つまり、日付と何かエピソードがあったときは、詳細に記録をしてくださいね。管理栄養士が週3回しっかり利用者の食事環境を確認して、気づいたことがあれば対応し、記録を残してくださいね。ということです。

週3回の食事観察、全部詳細に記録を残していたら、業務負担ばかりが増えて、仕事の大半が記録になってしまいかねませんそのため、記録を残す時間は、できる限り短くし、アセスメントをする時間や、利用者とコミュニケーションをとる時間を増やすほうが有意義ですよね。

そのあたりは、動画でも詳しく情報が出ているので、時間があれば視聴しておくと良いかもしれません。

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私が行っているミールラウンドの記録

私は、次のような様式で記録を行っています。

「エクセルで一元管理、ミールラウンドを行った日に〇、エピソードがあった日は◎、◎の日だけ記録を作成する」方法です。

現在、私が担当している方は80名程度で(2名の配置人数は満たしていますが担当業務を分けているため)、うち中リスク・高リスクは3割程度です。義務付けられているのは、おおよそ25名の方の食事観察。記録時間は30分もかかりません。

◎をつけている日、つまりなんらかのエピソードがあった日は、栄養ケア計画の経過記録の欄に内容を記録しています。

自助食器を使い始めた、食事形態を変更した等の記録ですね。書き方は、これまでの栄養ケアマネジメントの経過記録方法と同じで問題ないですよ。

エクセル管理をしておけば中リスク・高リスクの抽出が可能

エクセルのフィルタ機能を使えば、中リスク・高リスク者だけの抽出が可能です。

えぬこ
えぬこ

私は月曜日から金曜日が勤務日なので、金曜日の午前中には、必ず中リスク・高リスク者を抽出して、抜けている人がいないか確認してからミールラウンドを行います。

計画作成日と次回モニタリング日も一元管理

名前・計画作成日・次回モニタリング日も、合わせて管理しています。一覧表で管理できると、抜けることがありません。エクセルで管理しておけば、モニタリング日が過ぎたものに対してアラートを出すこともできます。

エクセルのフィルタには「昇順」「降順」機能があるので、並び替えをすれば、モニタリングしなければいけない人順に並び替えもできますよ。

低リスク者も何か気になったことがあれば記録

栄養ケアマネジメントで低リスクに該当していても、食事環境に課題がある方はいます。介助すれば食べられる、BMI 20、アルブミン値なし、よって分類上は低リスク。でも定期的に自助食器や食事環境を調整中という方は、加算関係なしに記録をしたいですよね。一覧にしておけば、カルテの記録を確認しなくても、前回いつ食事観察をしたか、食事の調整をしたかが確認できるので、やりやすいです。

もう1人の管理栄養士との連携がしやすい

管理栄養士が2名体制で働いていて、急遽木曜日と金曜日にお休みをとった場合も、やり残した仕事を把握してもらいやすくなります。

後輩、急遽休みか・・今日は、私がラウンドをしよう。どれどれ…

この管理方法であれば、もう一人の管理栄養士がどの人の食事観察を行えばいいのか一目瞭然です。

次回実地指導で確認する予定。中リスクだけど食事に問題がない方は?

低栄養リスク中に該当する方で、肥満の解消による体重減少や、4・50代頃からずっとBMI18.3くらい(1500kcal全量食べられているくらいでも増えない)で暮らしてこられたいた方。この方たちは、「食事観察に問題がない中リスク」となる場合が多いです。

肥満の解消によるBMI28から26への変動であれば、25あたりまで維持できていて血液検査に異常がなければ低栄養じゃないでしょうし、もともと「ぎりぎりやせ型」に該当するけれどずっと健康に暮らしてきた方。現行制度では、このような方も細かい調整が必要な方も同じ中リスクになることがあります。

えぬこ
えぬこ

おかしいと思う。もっとちゃんと制度を根本から見直してほしいなあと。

そういった方は、ずっと「〇(特記事項なし)」でコピペのような計画書、経過記録も全然ない…状態です。次回の実地指導で、その差を見られるのかどうか、少し注目しています。

さいごに:改定の意図は「仕事を増やしたい」のではない!

栄養マネジメント加算は、管理栄養士の配置人数を増やし、週3回の食事観察や退所時支援を行うことを評価された加算です。

改定の意図は書類を増やしたいのではなく、管理栄養士に細やかな栄養管理を行ってほしい。ということ。

先ほどの動画や、改定時に厚生労働省や栄養士会が行っていた研修動画を見ると、ハッキリとそのことを言葉にされていました。

なので、書類はできるだけ簡略化しておきましょう。私は、今回の方法で管理することが一番簡単だという結論に至りました。

他に良い方法があれば、私も教えてほしいし、共有していけると嬉しいく思います。他にいい案があれば、ぜひ、TwitterのDMで教えてください。



コメント

  1. つー より:

    栄養マネジメント強化加算には週3回以上の食事観察が必要の部分について補足ですが、青本には、「低栄養リスクについても週3回以上の食事観察が必要」といった内容か記載されているので、どのリスクにいても週3回以上の食事観察は行う必要があると記載をしておいた方が良いように思いました。

    • Nさん Nさん より:

      コメントありがとうございます。
      「低栄養リスクについても週3回以上の食事観察が必要」ですが、「低リスクについても…」ということでしょうか。
      低リスク者は各種QAを読んで、「食事の際に変化を把握、問題がある場合は早期に対応」で良いという認識なのですが…
      いかがでしょうか。

      参考資料:https://www.roken.or.jp/wp/wp-content/uploads/2021/05/9fa6a71b2f2c8250a80933352d999da8.pdf

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