LIFEへ提出する栄養ケアマネジメントのプロセスが分かりにくい件

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加算と書類

介護保険施設で働く管理栄養士の皆さん、業務にLIFEのデータ提出は組み込まれていますか?

これまでは、プロセスをあまり意識せずに書類を作っていれば、栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングの書類が完成していました。しかし、LIFEができたことで、栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングのプロセスを選択することが求められるようになりましたよね。

これまで、栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングは、1枚の書類でできていたのに、プロセスの選択ってなんだろう?と疑問に思っている方がいるかなと思い、解説ブログを書きました。

今回の記事は、とてもマニアックな記事なのですが、栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングの「プロセスを選択」にフォーカスしていきます。

スクリニーング、アセスメント、モニタリングの用語の確認から

まずは、栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングの用語から解説していきます。

まず、プロセスの選択の解説前に、もう一度用語を復習しておきましょう。

栄養スクリーニング:リスクのふるい分け
栄養アセスメント:栄養状態の評価
栄養モニタリング:利用者様の状態を観察していく

栄養スクリーニングでリスクを振り分けし、栄養アセスメントで評価を行って、栄養ケア計画を作成します。その後、利用者の状態を定期的にモニタリングしていくのが一連の流れです。

ここまでで流れや用語のことが分からない場合は、もっと詳しく解説をしている記事がありますので、こちらを確認してください。

LIFEにおける栄養ケアマネジメントのプロセスが分かりにくい理由

LIFEへの提出に伴い、プロセスは1つしか選択できないシステムになっています。これまでは、表題が栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリングの様式だったので、どれか1つしか選択できないことに対し、混乱している人もいますよね。

「これまで書類を埋めればいいだけだったのに、プロセス?今、何をしているんだ?」と分からなくなった人も多いでしょう。

介護保険で決められている栄養スクリーニング、アセスメント、モニタリングの様式は3つの工程を1枚で行えます。そうすることで、管理栄養士の習熟度を問わず誰がやっても一定の栄養ケアマネジメントが成立するというメリットがあります。この点は初心者さんにも分かりやすい設計といえますね。

その一方で、栄養ケアマネジメントの流れや栄養管理プロセスへの理解が浅いと、どのプロセスを選択したらいいのか分からない…という疑問が起きやすいようです。

次に、プロセスを適切に選択する方法を提案します。

栄養ケアマネジメントへの理解を深めよう

どのプロセスを選択したらいいか分からない人は、「栄養ケアマネジメント」や「栄養管理プロセス」を学習してください。(とはいえ、それでは実務に直結した回答になりませんので、この後ひとつの答えを書いておきます。)

介護保険における栄養ケアマネジメントの流れや手順ではなく、「栄養ケアマネジメント」や「栄養管理プロセス」の本質を理解するとどのプロセスなのか迷うことはなくなります。

いつもこのブログで紹介していますが、必ず持っておくと良い本がこちらの1冊。

介護保険の制度は理解できていて、栄養ケアマネジメントや栄養管理プロセスを勉強したいなら、こちらがおすすめ。

介護施設ではここまでは不要かな?とは思いますが、今後、栄養ケアマネジメントは栄養ケアプロセスになっていく(介護保険ではなく栄養士会はそういう方針みたい)ようなので、こちらも持っていて損はないです。

次に、私のやり方を紹介します。

基本はモニタリングでOK

栄養ケア計画を作成したら、リスクごとにモニタリングを行います。これまでも、リスクごとに周期に合わせて栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリング書を埋めていたはずですよね。

これは、定期的に利用者の状態を見ているということですから、プロセスではモニタリングを選択しておきましょう。

初回および計画変更したときはアセスメントを選択

栄養ケア計画の作成や変更時は、利用者の状態を評価して、食事内容を決めたり、補助食品の必要性を判断したり、計画書に落とし込みますよね。

このときは、栄養状態をモニタリングしているだけではなく、アセスメントをして計画書を作っています。

なので、計画書の内容を変えたときや作成したときはアセスメントを選んでおきましょう。

まとめると、

  • 初回の計画作成時と計画書変更時はアセスメント
  • それ以外はモニタリング

です。

栄養ケアマネジメントへの理解が深まれば細かいことは気にならなくなる

今回は私が実務で行っている内容を1つの答えとして提供しました。おそらく、他の解釈で仕事をしている管理栄養士さんもいらっしゃると思いますが、皆さん、自分の中で根拠や理由をつけてプロセスを選択しているでしょう。

私のやり方だと、栄養スクリーニングを行っていない…というように見えるかもしれません。しかし、書類としては栄養スクリーニング・アセスメント・モニタリング書が完成しています。

その上で、わざわざ栄養スクリーニングのプロセスを選択して、スクリーニングの場所だけ入力、その後コピーしてアセスメントのプロセスを選択して項目を入力、とする必要性はないでしょう。

ないとは思いますが、実地指導で栄養スクリーニングはしていないのですか?と聞かれたら、栄養ケアマネジメントや栄養管理プロセスに基づいて、どのような流れで仕事をしているか説明をするつもりです。

根拠を持って仕事をするために、「栄養ケアマネジメント」や「栄養管理プロセス」を理解しておきましょう。とはいえ、忙しいし勉強時間はすぐとれないし、とりあえず来月の提出をどうしたらいいか分からない!という状態の方は、私のやり方を参考にしてください。

 

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