履歴書に記入する志望動機では、少しでも周囲と差をつけて、自分の熱意ややる気、経験者の場合はスキルをアピールできるようにしていきたいですよね。
今回の記事では、栄養士・管理栄養士として働くため、就活や転職活動をしているアナタに向けて「志望動機の書き方のコツ」と「志望動機の例文」をお伝えします。
熱意やスキルは十分にあっても、就職や転職をする中で、書類にどのような志望動機を書けば良いか迷っている方も多いと思います。ぜひ、今回紹介するコツや例文を参考に、オリジナルの素敵な志望動機を作ってくださいね。
志望動機の前に管理栄養士・栄養士の仕事内容をおさらいしよう
志望動機のお話をする前に、栄養士・管理栄養士の仕事内容について、再度整理しておきましょう。
栄養士・管理栄養士は活躍できるフィールドが多いため、職場によって行う業務も求められるスキルも全く異なります。
基本的には、厨房業務を行う場合と、厨房に入らない(栄養管理中心)場合で仕事内容が大きく分けられます。
自分が目指す場所が、このどちらに該当するのかを整理した上で志望動機を作成しましょう。もちろん、「直営給食」を行っている施設や病院の採用試験に臨む場合は、このどちらの業務も行うことになると想定しておいてかまいません。
次に、免許が栄養士免許だけの場合は、多くの職場で「厨房に入る場合」の栄養士業務を行うことになります。基本的には管理栄養士の免許を持っていなければ栄養ケアマネジメントや栄養指導を行う就職先へは就職できないと考えておいて良いでしょう。
管理栄養士・栄養士が活躍する場はどんなところ?
管理栄養士・栄養士の主な就職先は次のとおりです。
今回の記事では、この主な就職先に向けた例文を紹介します。
栄養士・管理栄養士は次のような場でも活躍できますが、今回の志望動機例文では以下の施設向きのものは書きません。しかし、志望動機を作成する際のポイントはどこの機関に就職しても役立つ情報なので、ポイントや言い回しは参考になると思います。
栄養士・管理栄養士が志望動機を作る際のポイント3つ
栄養士・管理栄養士が志望動機を作る際のポイントを3つお話します。
栄養士の志望動機のポイント①具体性のあるエピソードを入れる
志望動機は、誰にでも当てはまるものではなく、具体的なエピソードを入れて自分らしさを出しましょう。例えば、「病院」といっても、急性期なのか、回復期なのか、慢性期なのかで業務内容は全く異なります。どのような病態の患者様に対し、どういった食事を提供したいのか、どういった分野の栄養管理に取り組みたいのかを具体的に書きましょう。
よくある「貴院の理念に共感しました」というような具体性のない志望動機はNGです。
「理念や経営方針に共感しました」は書かなくていい
企業であれば、何故「当社」を希望したかを聞かれることが多いと思いますが、専門職の場合はその傾向はあまりありません。
栄養士や管理栄養士の場合は、その法人を希望した理由よりも、「どうして精神科病院を希望しましたか?」や「どうして特養で働きたいと思っているのですか?」というような質問をされることが一般的なので、「理念に共感しました」というようなことはあまりプラスに働かないでしょう。
栄養士の志望動機のポイント②貢献できるスキルを入れる
志望動機では、就職先へ貢献できるポイントを入れるようにしてください。経験者の場合は、これまでの職務経歴の中で、次の職場でも活用できる具体的なスキルを書きましょう。未経験者や新卒の場合は、コミュニケーション能力や責任感、研究内容等、職場で活かせそうな自分の長所を書くようにしてください。
栄養士の志望動機のポイント③十分な業界研究をしているアピールをする
業界研究をしっかり行っていることをアピールするようにしましょう。一言で「栄養管理業務が中心となる管理栄養士」といっても、その業務は様々です。
応募先で就業することになったら、どのような仕事をすることになるのか、十分に調べておきましょう。
例えば、介護老人保健施設への志望動機に「栄養指導を行い、患者様のQOL向上に貢献したいです」と書いたとします。しかし、老健では「栄養ケアマネジメント」は行いますが、栄養指導という名前の仕事はありません。
このような志望動機を書いてしまうと、採用担当者は「うちがどういう施設なのか分かっていないな」と判断してしまうかもしれませんので、注意が必要です。
働く場所別、栄養士・管理栄養士の志望動機例文
志望動機を書くために必要なポイントを抑えたら、志望動機を作っていきましょう。
介護施設向け栄養士・管理栄養士の志望動機
介護施設向けの志望動機を2つご紹介します。
例文①では、これまでの経験の中で具体的に活かすことができるスキルのアピールと、これからの仕事を通して学んでいきたいことを中心に書きました。
例文②では栄養士が厨房業務に就きたい場合を想定して志望動機を作成しました。介護施設における食事サービスの向上に貢献したいこと、免許や料理スキルを活かしたいことを書いています。
病院向け栄養士・管理栄養士の志望動機
次に、病院管理栄養士へ転職する場合の志望動機を紹介します。
これまで栄養管理業務の経験があることや、今も積極的に勉強をしていることをアピールしつつ、総合病院を志望した理由を具体的に書きました。資格取得の目標やこれからスキルアップをしたいことだけを書いてしまうと、新卒でない限り「職場は勉強の場ではない」という厳しい判断を下される可能性もあります。
保育園向け栄養士・管理栄養士の志望動機
保育園向け栄養士の志望動機を紹介します。
保育園向けの志望動機では、「食育に携わりたい」という意欲と「給食の質を高めたい」という2点を中心に書きました。食育に携わりたいために保育園を希望する人は多いと思いますが、実際には給食業務が中心になる園も多いため、給食提供についても触れておくことが望ましいでしょう。
面接に進めたら、書いた志望動機志望動機+αの熱意を伝えよう
履歴書が通って面接に進むことができれば、履歴書に書いた内容に具体的なエピソードをつけて、プラスαのアピールができるようにしておきましょう。
面接時に、「履歴書の音読のような志望動機」を話してしまうと、マイナスになることもあります。採用試験は履歴書を確認しながら行うことが多いため、書ききれなかったアピールポイントを理論立てて話すことが大切です。
さいごに:志望動機には自分の本音を
栄養士・管理栄養士は、様々なフィールドで活躍することができる資格です。資格取得者も多く、人気の職場の採用は争奪戦ですから、書類や面接対策は抜かりなく行いましょう。
志望動機は、自分をよく見せるために上手に書く必要がありますが、あまりにも盛りすぎると面接で損をするかもしれません。今回の志望動機の例文や言い回しを参考に、自分がやりたいことやこれまで身に付けたスキルを採用側にアピールし、就職・転職活動に活かしてくださいね。
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