管理栄養士が楽な職場に転職する方法

今回は、楽な仕事を探している管理栄養士さんに向けた情報発信をします。

自尊心をもって管理栄養士をしている方は、すいません。不愉快になるかもしれません。今回のお話しは、管理栄養士で楽な仕事を探している、そんな方に向けた情報です。

まずは管理栄養士で楽をしたいと思っている自分を肯定する

管理栄養士の免許をとった理由に、「国家資格を持っていたら食べていけるし一般職より楽に就職できそう」という下心があった人はいませんか。ハッキリ言いますけれど、私はありました。

看護師はお給料はいいらしいけど、夜勤があるし、薬学部は6年だし、リハビリ専門職ってなんかよく分からない。ええい、栄養士・管理栄養士「で」いいわ。

進路選択って、16,7歳の高校生がするものなので、これくらい未熟な動機で管理栄養士の職を目指した人もいると思うんですよ。で、実際に養成校を卒業して社会に出たら、予想外にしんどい仕事で楽な仕事なんかなかった。困ったなあって。

そして、医療系専門職や飲食業界独特の空気といいますか。楽して稼ぎたいなんて悪だ、しんどい思いをしても、患者のために、利用者のために、食べる人のために、自己犠牲を払ってでも働きなさい。特に新人は。…なんて風潮で疲れてしまう。

でも、人間は働くために生きているのではなく、幸せになるために生きているので、管理栄養士で楽な仕事を探すことは、悪いことではありません。

楽な職場に転職して、幸せになりましょうよ。

管理栄養士で楽な職場探しをするには、自分にとって楽だと思える条件が何なのかを明確にすることです。

楽な職場ってなんでしょうか。

ざっと挙げてみましたが、人気なのはこんな感じでしょうか。

全部当てはまる職場はそうそうないですが、こういう職場、探せばあります。

まずは、今の自分がしんどいと思っている理由の棚卸しと、楽な職場に求める条件の棚卸しをしてみてください。

楽な職場の条件って、人によって違うんですよ。

私にとっては、ひとり管理栄養士で放置されている職場が楽です。が、新人さんにとっては、何をやっていいか分からないのに責任だけ重いポジションはつらい…と思うかもしれません。

私にとっては、コミュニケーション能力や知識を活かして、他職種と連携しながら栄養ケアマネジメントをするのが楽ですが、厨房で作業をしていることを楽と感じる人もいるでしょう。

私は年間休日数が多ければシフト制でもかまいませんが、土日祝休みが楽だと思う人も間違いなくいますよね。

自分にとっての楽の条件を、まずは整理してみてください。

自分にとって楽な職場の条件を整理できたら、次は楽な職場の求人を探しましょう。

年間休日120日以上ほしいのに、いつまでも105日の職場にいたって、自分の希望が叶うことはありません。土日祝固定で休みたいのに、病院や施設系を得意先とする給食委託会社にいては、いっこうに希望は叶わない。（わがまま問題児社員になるなら別）

管理栄養士が求人を探すなら、栄養士人材バンクや栄養士転職ナビのような転職エージェント、ハローワーク、求人サイトや病院・施設の公式ホームページからですね。

私が転職した10年前はハローワークが主流でしたが、最近は無料で使える転職エージェントもなかなかいい仕事をしてくれます。自分の条件を口頭やラインで伝えるだけで、担当者が求人を持ってきてくれるので、転職活動がかなり簡略化できますね。

ハローワークや求人サイトでコツコツ求人を探さなくても良いとは、便利な時代になりました。

とはいえ、転職エージェントを使わない方針の法人もまだまだありますから、転職エージェントを使ってもいい求人がなければ、ハローワークや求人サイトも使ってくださいね。

私は管理栄養士として、自分にとっては楽な職場で働けています。環境に感謝です。

今はスキルアップのための努力もしています。

介護保険や栄養ケアマネジメントについてはたくさん書籍を買って勉強しましたしね。今年からは身銭を切る覚悟で栄養士会にも加入しましたよ。

でも、きっと自分の職場に満足していなければ、お金をかけて勉強することも、プライドをもって管理栄養士をすることもありませんでした。

できれば専門性を磨いて切磋琢磨する仲間が増えると嬉しいなと思っていますが、楽な職場で働きたいという欲望を叶えることは、悪いことではないですよ。