ブラック給食委託会社でのエピソード-暴言編-

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委託時代の私の話

こんにちは。えぬこです。今回はブラック給食委託会社で吐かれた暴言についてお話しします。新卒からたった3年間で、こんな暴言をたくさん言われたら、そりゃあ病みますよってエピソードばかりですよ。

この記事はシリーズもの第一弾。この記事を書くことになった経緯はこちらを読んでくださいね。

「そんな会社にしか入れなったくせに管理栄養士ぶるな」

「こんな会社にしか入れなかったくせに管理栄養士ぶるな」これは、1番最初に配属された特別養護老人ホームの施設長に言われた言葉です。

化学調味料を使うな、塩味がキツイ、エビフライの衣が分厚すぎるなどのクレームをよく言うクライアントさんでした。当時2名いた委託栄養士を泣くまで怒鳴りつけて、泣いたら開放する、そんなクライアントだったので、どう考えても向こうが非常識ですよね。

その日、塩味がきついと言われたのはお味噌汁でした。味噌汁はいつも計量していて、しっかりかき混ぜてから盛り付けを行うと徹底していた上に、塩分計でも計量していたし、自分で味見もしていたので、そんなはずはない…。とても恐ろしい施設長だったのですが、勇気を出して作業動線のこと、塩分計で計っていること、施設管理栄養士さんと濃度を決めていることをお伝えしたら…

「そんな会社にしか入れなかったくせに管理栄養士ぶるな」

と言われたのです。

「私は委託栄養士をコキ使うためにこの立場まで上がってきたんだから」

「私は委託栄養士をコキ使うためにこの立場まで上がってきたんだから」これは、2件目に配属された病院でクライアント側管理栄養士に言われた言葉です。

クライアント管理栄養士は、給食委託会社の出身で、自分もクライアントからたくさんいじめられたそうです。委託栄養士をコキ使って、自分のやりたい給食を出すために奴隷扱いしたいからこの立場まで上がってきた、悔しかったらこっちに来てみれば?というのが口癖でした。

「ああ、委託栄養士って立場が低くてクライアントの奴隷にしかなれないんだ」と思いましたね。免許は同じなのに?なぜ?とたくさん泣いたし、どうして自分は委託栄養士にしかなれなかったんだろう、私が勉強したことってなんだったの?と悩み続ける日々でした。

「うちの栄養士なんて身体が丈夫以上のことは求められてないから」

「委託栄養士なんて身体が丈夫以上のことは求められてないから」これは、給食会社入社前に会社の人から言われた言葉です。内定者懇談会で「入社前に勉強しておくことはありますか?」と質問したら、返ってきたこのセリフ…。

びっくりしますよね。その人、うちの会社ではおしゃれもできないし、身体が丈夫で金太郎みたいなよく働く子だったらいいんだって言ったんですよ。

「いつまでもそんな仕事をしてたら管理栄養士免許が死ぬよ」

「いつまでもそんな仕事をしてたら管理栄養士免許が死ぬよ」これは、応援で行った急性期病院で勤務する同い年くらいの栄養科の人が言った言葉です。

私の家の近くにある急性期病院…。いつか求人が出たら応募したいなってなんとなく憧れていた病院の厨房へ応援に行きました。その現場は厨房が機能していない状態で、パートさんも足りない、クライアント管理栄養士が満足するようなスキルを持った管理栄養士を配置できていない、遅配が誤配まみれで…とりあえず人をかき集めないといけないという理由で、2年目の私が応援に行きました。

しかし…蓋をあけてみたら、本社の管理部門は「現場を改善できる管理栄養士を応援で呼びます」とクライアントに説明していたのです。どうみても若い私、相手は百戦錬磨(多分)の急性期の栄養科長、本社のウソなんてすぐに見抜けます。

クライアントの栄養科員一同、きっと驚いたでしょう…。どうみても23,24の私、治療食の知識も学校でやった展開レベルしか知らない私…。さらに大きなクレームになるのは当然です。

そして、栄養科で勤務する同い年くらいの管理栄養士が「いつまでもそんな仕事をしてたら管理栄養士免許が死ぬよ」と言いました。それも栄養科員全員の前で。当時の私からすると、完全にマウント。私の管理栄養士免許が死んでるなんて言われた日にはメンタルが持ちませんでした。

「委託栄養士のくせにプライベートがあるなんて思わないで」

「委託栄養士のくせにプライベートがあるなんて思わないで」これは、別のエピソードにも登場した、2件目に配属された病院でクライアント側管理栄養士の言葉です。

当時24歳の私は、仕事が忙しくても夜の洗浄後に身支度をして遊びに行っていました。女子会、彼氏とのデート、ときには合コンにも。当然日曜日にしか行けないイベントだってあります。

日曜日休みのシフトを組んでいたら病院側管理栄養士が「私が休みの日に委託栄養士がいないなんてありえない。責任感がなさすぎる」「委託栄養士のくせにプライベートがあるなんて思わないで」と言ったのです。

当時の上司(本社の管理部門)に連絡し、相談したのですが、「クライアントが休むなというなら休むな」との回答。ああ…こんな会社に入った自分が悪いんだ、こんな仕事ではクライアントの言いなりになって当然なんだ、と当時はとても病みました。

10年経過した今、これらの暴言に思うこと

さて、10年たった今、これらの暴言に対して思うことは「どう考えても相手がおかしい」です。どれもパワハラに該当するものばかりですよね。特にクライアントからの暴言については、対応できなかった会社に問題があると思っています。

当時の私は新卒。どれがパワハラで、なにが委託側の落ち度なのか、分かりませんでした。今ほどハラスメントという言葉も浸透していない時代だったというのもあるでしょう。

もし、今の私がこのような暴言を吐かれたら、

  1. クライアントの場合は本社に対応を求める
  2. 同じ会社の人の発言は適当に流す

ようにします。

ただし、クライアントのおかしな発言に対して、何も動けない会社であれば、1月以内に会社に見切りをつけることでしょう…。

もし、これを読んでいる委託栄養士さんが同じような目にあったら、会社に掛け合ってみてください。会社がハラスメント対策をしないのであれば、その時は会社ごと見切りをつけて、次の勤務先を探すといいと思います。

今、あの頃の私が目の前にいたら、そう伝えたいですね。

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