ブラック給食委託会社でのエピソード-労働環境・待遇編-

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委託時代の私の話

こんにちは。えぬこです。ブラック給食委託会社の労働環境と待遇についてお話しします。

この記事はシリーズものです。この記事を書くことになった経緯はこちらを読んでくださいね。愚痴を並べる記事は今回が最後になる予定。

朝6時から夜20時「通し」は当たり前

私の勤務する給食委託会社では、朝6時から夜20時までの「通し」勤務が当たり前に行われていました。雇用形態によっては完全なブラックとも言えませんが(最近はやりの週休3日は労働時間を長くすることで可能になっている会社もある)私には耐えられませんでしたね。

社員が1日14時間も労働しないと運営できない事業は、もはや事業として成立していないのではないでしょうか。

現場予算に合わせて変動する休日・残業代

新卒採用時の求人票では「年間休日105日」が労働条件でした。でも、配属になる現場によって、月6日しか休みのない現場もあれば、月8~9日休める現場もありました。

月6日しか休みがとれない現場では、2~3日の休日出勤手当がつくわけでもなく、「うちの現場の休日は月6だから」というよく分からない管理をしていましたね。

上司に確認すると「予算によって休ませてあげられる現場とそうじゃない現場があるから」という回答。

同じ会社なのに、待遇が変化するのは明らかにおかしいですよね。

20連勤の後に取得した2連休に対し「休みすぎ」という上司

法律では月4日以上の休日を与えなければ「違法」です。法定休日もとれていない過酷な労働をしていました。そもそも、それがおかしいんですけどね…

あるとき、友人の結婚式でどうしても休みたいときがあったんですよ。2次会まで参加したかったので、2連休を取得、しかもその前に20連勤を頑張ったのに、「えぬこちゃん2連休?俺だってとってないのにそれは休みすぎやろ」と、理不尽なことを言われました。

クライアントが休むなと言ったから「委託栄養士は日祝全て出勤」

2件目の配属先はクライアント管理栄養士が日祝休みの現場でした。病院の中に栄養士が誰もいない状態になっては困るとの先方の意向で、私は日祝に休みをとれない環境で働いていたのです。

私にだって、日祝に予定を入れたいことがあります。冠婚葬祭はもちろん、会社員の友達と遊んだり、田舎に帰省したりしたかった。クライアントの要望で日祝は栄養士を配置するのが条件になっているなら、会社は応援を出すべきだと思いませんか。

何があっても日祝は出勤、なんてありえないですよね。

残業代の支給は上司の「さじ加減」完全に違法です

私の上司の口癖は「ごめんな、頑張ってなあ、えぬこちゃんの残業はできるだけ全部つけるから」でした。

本来、残業代は、「残業時間×時給」で支払われるものですよね。

私の勤務していた給食会社では、上司のさじ加減で残業代を削ったり支給したりしていました。完全なる違法です。

残業代は「最低賃金×時間数」の法令違反

私の元勤務先では、パートさんの時給は最低賃金と同じ金額でした。正社員の残業時の時給も、パートさんの時給と同じ。

本来、残業の時給は、月給から換算した時間給に対し1.25倍の単価で支払わなければなりません。こちらも、完全に違法なことをやってましたね。

「中途採用3か月以上社会保険に入れない」入れるタイミングは「上司次第」

私は新卒採用だったので、4月から社会保険に加入していました。同じタイミングで入社した調理師さんが「えぬこちゃんは新卒採用だからいいよね、年金とか入ってるんやろ。中途は3か月間入られへんねんで。ええなあー」と言ったんですよね。

後から知ったのですが、試用期間中は社会保険に加入できない会社だったんです。これも完全なる違法な労働条件です。フルタイム勤務なら、入社日から社会保険には加入させなければなりません。

パートさんは「優秀だったら」社会保険に入れた

栄養士として働き始めて1年くらいが経った頃、パートさんから「雇用保険くらいかけてもらえないかなあ?」と質問をうけました。

非正規雇用の社会保険制度には無知だった私ですが、パートさんと一緒に調べた結果、その方は社会保険に入れるだけの労働時間を満たしていたんですよ。

上司に問い合わせをして、パートさんの社会保険の手続きをしてほしいと伝えると、「◎◎さんは入れない決まりだから」と言われました。

詳しく聞くと「法律では入れると決まっていても、うちの会社のルームでは一定以上の優秀なパートさんしか社会保険には加入させてない。えぬこちゃんが適当に説明しておいて」とのこと…。

その話を本人に伝えたときに「私の歳だし、他に雇ってくれるところもないからなあ…」と悲しそうな顔をしていたパートさんのことは今でも忘れられません。

さいごに

今の私だったら、労働基準監督署に通報しているようなブラック企業でした。関西ではそこそこの規模の給食委託会社ですが、同期の離職率は9割を超えています。私が辞めるときで、残っている同期は2名しかいませんでしたね。

今のようにブラック企業の罪や責任を問いただし、避難する社会情勢ではない時代だったこともありますが、今は変わっているんですかね。10年で浄化されていることを祈るばかりです。

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