委託から病院へ!未経験から病院管理栄養士になる方法

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我々管理栄養士の業界では「花形」とされ、憧れる人も多い「病院管理栄養士」。病院以外に就職したけれど、やっぱり栄養管理を中心とした業務に就きたいな、と思う人も多いのではないでしょうか。

 

今の職場では厨房業務以上の仕事をすることが難しい…。栄養管理ができる職場に転職したいなあ、新卒のときに諦めたけど、やっぱり病院で働きたい。

しかし、管理栄養士の求人には「経験者歓迎」と書かれること多い。忙しい毎日の中でこの文言をみると、「あ・・・未経験じゃだめなのか」と思ってしまうこともあるでしょう。

しかし、すべての人が元々経験者なわけではありませんし、やる気があれば確実に入り込む隙間はあります!

Nさん
えぬこ

私も、委託、軽費老人ホーム、病院、老健、といろいろやってきました。キャリアのスタートは委託からです。

今回の記事では「委託や厨房業務だけやっている栄養士が病院へ転職する方法」を中心にそのほかの業界からでも病院管理栄養士を目指す人に知っておいてほしいことをお話します。

病院へ転職する前に心得ておきたいこと

転職は、どのような転職をする場合もそうですが、基本的には「自分がこれまでやってきたこと」や第二新卒なら「大学で勉強したこと」を活かして次に希望する職場へ、職を変えることです。

なので、病院管理栄養士になるにあたり、自分がこれまでやってきたことの中で、次の職場で活かせることを整理しておきましょう。

委託の栄養士なら、調理ができる、献立作成が得意、在庫管理でロスを出さないようにしてきた、パート従業員のシフト管理をしてきた、美味しいソフト食が作れる、厨房の衛生管理ができる、などのスキルが身についているでしょう。これ、しっかりアピールしていきましょう。

Nさん
えぬこ

こういうのって委託の業務っぽいけど、病院管理栄養士だって厨房に責任がないわけじゃないから、委託の指導ができる、厨房業務を理解しているって十分アピールできるポイントですよ。

一般企業の会社員をしていても、電話対応が得意、営業で結果を出した、パソコンスキルがあがって事務処理が得意、など自分のウリがあるはず。

委託経験があるなら直営の病院で採用されやすい!

給食会社で働いている栄養士が病院に雇用される管理栄養士を目指す場合、厨房を直営で運営している病院であれば、採用される可能性が高まります。

直営病院では、給食管理業務も病院所属の管理栄養士が行っているためです。委託でやってきた厨房業務を十二分に発揮することができ、いつかは臨床経験もつめるでしょう。

Nさん
えぬこ

複数人管理栄養士がおり、厨房は直営という場合、まず厨房から仕事を覚えてもらい、いつかは栄養管理へという形態でやってきた病院も多いです。

そういうところは、年齢の高い経験者より未経験の新人がほしいというところも多く、求人に年齢要件「35歳未満(長期勤務によるキャリア形成をはかるため」と書いてあれば、その可能性が高いと思います。

直営厨房の病院の場合は「栄養管理業務に携われるか」必ず確認を!

この業界で常に人手不足なのは厨房業務を行うところ。病院といえど、直営で給食をやっていると、現場の人員足りないため、現場人員として採用されてしまうこともあります。

厨房業務をしたくないというスタンスはNGですが、「厨房業務の次に栄養管理業務をさせてもらえるのか」は確認しておきましょう。

Nさん
えぬこ

私が転職した病院は、栄養管理も給食管理も、科長以外のすべての管理栄養士が平等に担っていました。ですが、先輩は栄養管理、後輩は給食管理、と業務を分けているところでは、転職しても臨床経験が詰めない…なんてことも。

給食会社の管理を任せたい病院なら委託経験が活かせる!

厨房を委託している場合でも、業務内容に「委託の管理」というものがあれば、ここでも委託経験を活かすことができます。

給食会社は病院や施設の給食運営における「大事なパートナー」。しかし、一方でお互いの利害関係が一致しないことがあります。それは、委託にいる栄養士さんなら、身をもって理解されているはず。

そんなときに、病院の利益を考えて給食会社に物申せる管理栄養士が病院側には必要です。給食会社の事情を理解して上で、給食会社の管理、調整を行える管理栄養士として活躍することができるでしょう。

Nさん<br>
Nさん

私の病院時代の栄養科のトップ(上司)は委託経験がなかったので、直営から委託になったとき、私にいろいろ聞いてくれました。

営業がなにをしていて、SVとは、現場責任者とは、本社栄養士とは…会社が違えば変わるものですが、ざっくりと彼らの役割を理解していると、進めやすい仕事もありますからね。

「経験者歓迎」は歓迎しているだけ。未経験者お断りではない!

管理栄養士の求人には、よく「経験者歓迎」と書いてあります。

が、募集の要項に「病院経験●●年以上」と書いていない限り、未経験者を受け付けないわけではないということを覚えておきましょう。

必須要件としての「病院経験●●年以上」がないなら、「いい人だったら未経験でも採用するかもしれない」ということです。

Nさん
えぬこ

臨床経験がないときって、経験者歓迎って文字をみるとちょっと萎えるけど、大丈夫!チャンスはゼロじゃない!

病院管理栄養士 求人の探し方

病院求人を探す方法は、主にインターネットを使用して、以下のところから探すことになります。

・ハローワーク
・病院の採用ホームページ
・栄養士向け転職サイト・転職エージェント
・コメディカル向け転職サイト
・indeed

ハローワークはインターネットから求人を見ることができますので、わざわざ休日に足を運ばなくても求人検索をすることができます。

意外とおすすめなのが病院の採用ホームページ。看護師やリハビリスタッフを募集するために作っている病院が多いため、管理栄養士の募集は出ていないことが一般的ですが、欠員が出たときに管理栄養士の募集を出す病院があります。

病院側も、ハローワークに求人を出すときは少し手間がかかりますが、自病院のサイトなら、ブログくらいのお手軽なシステムで求人の更新ができますので、情報が早いことが多いです!

Nさん
Nさん

情報はどこに出てくるか分かりませんので、アンテナを張りましょう!応募は求人が出てすぐにするほうが良いです。求人をみていいな!と思って少し寝かしていると、誰かにとられてしまうかもしれません。
管理栄養士は採用枠が少ない職種なので、情報をたくさん集めて、いい求人があればすぐに連絡をしてみましょう。

自分で情報収集をしたり、整理するのが苦手であれば、転職サービスを使うのも良いでしょう。私たちの業界は少し特殊なので、業界を知り尽くした転職エージェントも、相談先としておすすめです。私は、栄養士人材バンクに登録しています。

転職エージェントについてはこちらで詳しく口コミを書いていますので、よかったら見てみてください。

管理栄養士の転職エージェントは栄養士人材バンク一択!超おすすめ!

病院管理栄養士 採用試験の内容

次に、病院管理栄養士の試験内容について解説します。

面接は1回であることが多い!

病院の規模にもよりますが、新卒採用でない限り、一般的には面接は1回だけです。

面接官は、栄養科のトップと病院経営側のトップ(事務長や人事部長など)であることが多いです。管理栄養士が一人配置の場合は、入れ替えでの採用になるので、前任者が面接をすることもあります。

面接でみられる部分は

・病院が求めているスキルを持っているか
・コミュニケーション能力は欠けていないか
・病院の雰囲気に合う人材かどうか
・志望動機はしっかりしているか
・前職の退職理由(トラブルでやめていないか?)

などが一般的です。

Nさん
えぬこ

個人経営の病院で病院の運営サイドだけが面接官であるようなときは、管理栄養士としてのアピールをしすぎても通じないという残念なこともあります。管理栄養士さん相手にするアピールと、病院経営サイドにするアピールを分けておくと、より良いと思います!

小論文・栄養関連の筆記試験があることも…

大規模な病院の場合は、筆記試験を行うことが多いです。というのも、1つの求人にたいして50人近くが応募してくるような競争率であった場合、全員と面接をするわけにはいかないからです。ある意味足切り。内容は、国家試験のような専門知識を問うものや小論文。

小さい病院でも、まれに筆記試験を行う病院もあります。この場合は、面接でアピールしきれなかったことを書くこと意識すると良いでしょう。
応募者がそんなに多くない場合、丁寧に読んでもらえるため、きれいな字で充実した内容を書いてアピールしておけば、面接後に検討する場で、より良い印象を相手に与えられるはずです。

厨房経験しかなかった私が病院管理栄養士になるまで

私はキャリアのスタートを給食会社からスタートさせました。

そのため、病院の採用試験を受けたときの経験は、「厨房での栄養士業務」だけ。委託と病院の間に高齢者施設の直営厨房にもいましたが、そこは特養や老健のように栄養ケアマネジメントをする施設じゃなかったので、栄養管理については実質素人状態。

急性期で厨房業務が全くないところは、自分のスキルでは受からないかなと思ったので、回復期または慢性期で、直営厨房をしているところを目指しました。臨床経験を詰んだ後、将来的には老健や特養で働きたかったので、臨床経験を積む際に、患者様が高齢者中心の病院がいいなと思ったのもあります。

私は厨房責任者をしていた経験がありますので、厨房責任者として行ってきた業務が給食管理に活かせること、給食管理の先に栄養管理も目指したいことをアピールしました。

そして、同席している栄養科のトップに「私のスキルは以上の通りです。勉強も頑張ります。それで…栄養管理をさせてもらえるようになるのは、具体的にいつ頃になりますか?ざっくりでいいんで教えてほしいです!」と確認もしました。

Nさん
えぬこ

少しでもいいから新人でも栄養管理をさせてもらえるのか、は必ず確認しました。できなかったら今の仕事と同じですやん…って思ったので。

最後に

給食管理の管理栄養士から病院管理栄養士になるまでのお話をさせていただきました。

病院管理栄養士への間口は決して広くありません。

ですが、アンテナをしっかり張り、情報をたくさん仕入れて作戦を練れば、不可能ではありませんので、頑張りましょう!

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