管理栄養士の年収が低い理由3つと解決方法を提案します【給料安い】

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お金と副業

管理栄養士は国家資格ですが、稼げない専門職です。管理栄養士の平均年収は、日本人の平均年収と比較すると下回ることが多く、収入面を考えると、学生さんにおススメしたい仕事ではありません。

しかし、もう管理栄養士になってしまった私たちが、いつまでの給料が安いことに悩みながら働くのもストレスです。今回の記事では、管理栄養士の給料が安い理由と、その解決方法をお伝えします。

管理栄養士の給料が安い3つの理由

管理栄養士の資格取得には、4年間大学に通うか、栄養士を取得してから実務経験を積んで国家試験に合格しなければなりません。そんな風に多くの時間とお金をかけて取得したのに、給料が安い。

まずは、管理栄養士のお給料が安い理由を考えてみましょう。

管理栄養士は業務独占資格ではないから給料が安い

管理栄養士が稼げない理由の1つ目は、名称独占資格だからです。名称独占資格とは、管理栄養士を名乗っても良いですよ、という資格であり、管理栄養士の業務を独占できるわけではありません。

医師や看護師、薬剤師などは、業務独占資格なので、それらの資格所有者にしかできない仕事があります。一方、管理栄養士は名乗る権利があるだけの名称独占資格。

つまり、管理栄養士以外が栄養指導をしても法律上問題ないのです。医師や看護師、薬剤師など他の専門職はもちろん、エステティシャンやスポーツトレーナーなどの医療職じゃない人が栄養指導をしても罰せられることはありません。

名称独占資格は他の資格で業務を代行できてしまうので、立場を確立できていないことが多いです。これが管理栄養士の給与の低さとも直結しています。

医療現場で働くと、医師や看護師、薬剤師や臨床検査技師など業務独占資格がある人との地位の違いを感じる人も多いのではないでしょうか。

管理栄養士は利益を生み出しにくいから給料が安い

管理栄養士は、給食の現場管理や栄養指導、栄養ケアマネジメントなどを行う専門職です。給食管理に報酬はありませんし、診療報酬や介護報酬でも栄養指導は点数が低いです。

管理栄養士と同じく理学療法士・作業療法士・言語聴覚士は名称独占資格です。しかし、診療報酬や介護報酬の点数が大きいので、病院や介護施設の売り上げに貢献しやすく、管理栄養士とよりは待遇も良い傾向にあります。

管理栄養士は、たくさん採用しても稼げる診療報酬や介護報酬に限界が少ないため、必要最低限の仕事をこなせる人数だけを配置し、給与も高く設定しない法人が多いです。

管理栄養士は女性が多く途中で退職する人が多いから給料が安い

管理栄養士の男女比は、圧倒的に女性が多いです。私は共学校の出身で、学生時代の男女比は8:2で女性が多いくらいでしたが、男友達で管理栄養士の進路を選んだ人は2名しかいませんでした。

女性が多い業界では、産休や育休を取得することが多く、子育てを機会に退職する方が多いです。そうすると、30歳を前後の中堅クラスでの退職となるため、また新人を育てなければなりません。

日本は同じ職場で長く勤務すると給与が上がる傾向にあります。しかも、一度辞めてしまうと再就職しても新卒と同じ程度からのスタートとなってしまう職場が多いです。給与に経験加算があっても、1つの職場で長く勤務した人と同じにはなりにくい…。

すると、働いている人の多くが新卒、中途からの再スタート組となってしまい、業界全体の給料が下がりがちです。

管理栄養士の給料相場は?年収300万円スタートならいいほうです

管理栄養士の平均年収は312万円というデータがあります。パートやアルバイトなら平均時給は926円、派遣社員なら1,248円です。(求人ボックス給料ナビより)

管理栄養士の求人数は毎年増加傾向にありますが、平均年収は312万円。200万円台から700万円台まで求人はありますが、ほとんどは年収300万円ほどの求人ばかり。とてもじゃないですが、一馬力で家族を養えるような給与ではないですね。パートやアルバイトにいたっては、東京の最低賃金1,041円を下回っています。

えぬこ
えぬこ

この記事を書くにあたり、改めてデータを調べてみましたが、少し悲しくなりました。

管理栄養士の給料が安い問題を転職せずに解決する方法

管理栄養士の給料はとても安いのですが、管理栄養士を続けたら必ずワーキングプアになるわけではありません。管理栄養士としてキャリアを積みながら、給料が安いという問題と向き合う方法・解決する方法をお伝えします。

1つの職場で長く勤務してみる

給料が安いなら副業だ!という時代ですが、最も簡単なのは現職に長く勤務して基本給を上げたり、残業代を稼いだりする方法です。

先ほども少し解説しましたが、日本企業は勤務年数が長くなると基本給が上がる職場が多いです。基本給が上がれば、毎月の給料、残業代の時給、ボーナス、全てが上がります。

昇給がない会社や残業代を支払わないブラック企業は論外ですが、大手の医療法人や社会福祉法人、健全な運営をしている委託給食会社では毎年の定期昇給があります。忙しい職場では残業を引き受ける職員を評価することもあるでしょう。

最近は「ホワイト企業・法人で勤務して手堅く昇給・残業代を狙う」ことをよしとしない風潮がありますが、今も昔も一番手堅い収入UPの方法ですよ。ホワイトな法人への転職・就職方法は他の記事でも書いているので参考にしてください。

私は、リスクヘッジを兼ねて副業をしている管理栄養士ですが、手っ取り早く稼ぐなら1時間残業をします。今の私は、ライターで案件を探して文字単価1,2円で書くよりも残業代の時給のほうが高いです。

管理栄養士資格を活かして副業をする

管理栄養士をしていて本業で給料を上げることができないなら、副業をして収入を増やしましょう。このブログも、少しではありますが私の収入源です。

ブログが書けるとライターの仕事ができるようになりますし、プログラミングや動画編集など、ネット環境とパソコンがあればできる副業が多い時代になりました。最近は女性向けのオンラインスクールもあって、モチベーションを保ちながら、前向きに副業を始められる時代になったなあと思いますね。

私も無料の体験レッスンだけ受けたのですが、【SHElikes】のオンライン体験は無料で概要を学べるスクールだったので、強くおすすめします。

最も始めやすい副業はライターですね。スペックの高いパソコンも、初期費用も必要なく、日本語で文章が書ければ誰でも始められます。ライターに興味があるなら、クラウドソーシングでのライターブームの火付け役、よしみなつみさんの本がおすすめです。

私も副業については別の記事でも書いているので、欲しい金額が決まっているなら、その分を副業で稼いでみましょう。

栄養士の副業にブログをすすめない理由・ライターをすすめる理由

お金の勉強をしてみる

管理栄養士は給料が安い!と嘆いている人が多い傾向にありますが、そのうち何人が自分の人生に必要なお金を把握しているのかな?とも疑問に思います。

日々の生活費、保険、老後の費用、子どもの学費、積み立てNISA、社会保障など…給与が高くなくても、お金の知識があれば、乗り越えられることが多いです。

私は、リベラルアーツ大学のYouTubeを見て勉強してから、お金の不安はほぼなくなりました。

超ベストセラーの「お金の大学」という本もありますので、こちらも参考になるでしょう。動画だと勉強するのに時間がかかりますが、本だと数時間から数日で勉強可能です。私は、この1冊で、お金への不安がなくなりました。

 

えぬこ
えぬこ

このライオンさん、本屋さんやYouTubeでみたことありませんか?

あと、私はパートナーとの結婚でも経済不安は減りましたね。お金目当てで結婚する必要はありませんが、2人で働けばより一層生活は豊かになりますよ。

管理栄養士だけど私は〇〇万もらっています。って嫌な気持ちにしかならない。

管理栄養士の給料が安いとTwitterやエイチエで話題になると、「私は20代後半だけど400万です!管理栄養士の給料は安くないよ」とか「私は600万です。あなたは職場に必要な人材になれてないんじゃないですか?」なんて言う人がいますね。

私、あれ見るとすごく嫌な気持ちになるんです。

えぬこ
えぬこ

今例に挙げたような話をする人に聞いてみたいですね。今転職してもその待遇を得る自信、ありますか?「管理栄養士 求人」で検索したら、アナタと同じ待遇の仕事が何件ありますか?って。

1つの職場で長く働いていたり、役職がついたりしたら、そりゃあ収入はあがります。でも、現在年収300万円で悩んでいる人に自分の給料を開示しても、自慢にしかなりません。

どうすれば良い職場に転職できるのか、長く働けて昇給もある職場をどうやって探せばよいのか、そういう情報発信をしていきたいですね。

10年目で年収400万円もらえたらいいほうです。耐えられないなら違う業界へ転職を

とはいえ、管理栄養士では稼げる金額に限界があります。大きな法人で経験を積んで、役職がついたとしても、年収1000万は狙えないでしょう。

もし、大手企業で役職もあるサラリーマン並みに稼ぎたいなら、管理栄養士を選んではいけません。管理栄養士で年収1000万を目指すなら、業界でとても有名な先生を目指す、副業でも本業と同じくらい稼ぐ、起業する…等、並大抵ではないキャリアを積まなければ叶えられない数字だからです。

この記事を新卒や20代で読んで、自分は年収1000万を目指したいんだ!と思ったのなら、管理栄養士を目指すのは辞めておきましょう。

えぬこ
えぬこ

違う仕事の探し方はこちらでも解説しています。進路を変えるなら若いときのほうがいいですよ。

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