皆さんは、劣悪な職場、というとどんな職場を想像しますか?
休みがとれない職場?
いわゆるブラックなところ?
人間関係が悪いところ?
今回の記事では、栄養士が今すぐ辞めた方が良い、劣悪な職場の特徴を3つに絞ってお話します。
劣悪な職場環境で働いていると「自分の当たり前」が「社会の当たり前」とズレてしまい、ブラックな環境に慣れてしまうかもしれません。
今回紹介する3つの条件に当てはまる職場は、続ける価値がありません。続けていても、数年後に辞めることになるか、または自分自身も「常識と外れた社会性」を持った人間になってしまうかもしれません。
この3つに当てはまる職場では働く価値がありません。今すぐやめましょう。
上の人になるほど楽に働いている職場
上の立場になるほど楽になるような職場(管理職になればサボれる、平社員より多くの休みがとれるような)は今すぐ辞めるべきです。
立場が上がるについれて仕事の負担が減るような職場は、現場や部下に仕事を丸投げして、管理職が暇そうにしていたり、管理職は休みの融通がききやすいのに、現場は休日出勤や残業が多かったりします。
本来、上の立場の人は、組織の舵取りをする人です。休日出勤や残業を減らし、みんなが快適に仕事ができる職場づくりをすることは管理職の責務です。
皆が共同し合えない、部下の労働環境を考えられない人が管理職をしている職場は、現代日本においては許されないのです。
委託の場合、小さな現場の栄養士は「管理職」ではなく「一般社員や主任レベル」
管理職とは、一般的に部長以上の、人材マネジメントにおいて経営者と同じくらいの権限を持っている人を指します。
つまり、現場責任者、現場栄養士レベルの場合、「店長」という肩書がついていても、管理職ではありません。
パート従業員をマネジメントする「一般社員」です。
管理監督者にあたるかどうかは、世間一般的には、
ような条件で判断します。
職場にパートや契約社員が多いと、自然と「社員がマネジメントをする」ことになります。しかし、現場のイチ社員は「会社全体でみれば一般社員」です。
本来管理するべき立場の人間(本社のマネージャーなど)が現場社員の残業や休日出勤を放置し、パートの穴埋めなどで栄養士が休めていないような職場は、現場の一般社員に責任を押し付けていることになります。
同じ職場に社員が複数名いないため気づきにくいですが、「普通の企業のオフィスで、一般社員(栄養士)が残業や休日出勤まみれなのに、課長(エリアマネージャーなど)がそれを見てみぬふりをしている」状態と同じです。
そんな職場は今すぐやめましょう。
ちなみに私は委託時代パートが不足しているとき、とてつもない残業量で働いていました。内容はパートの穴埋め。本来穴埋めは管理職が責任をもってやるべきではないのか、入らなくても人を手配すべきではないのかと上司と喧嘩しました。正論ですよね。人を採用する人が人数を確保できていないのですから。
私はブラックな給食会社を辞めた後、一般企業に就職したのですが、そこでは「労働基準法が当たり前に守られている」ことに驚きました。
栄養士免許を持っているからと言って栄養士として働かなければならないわけではありません。この業界はブラックな職場が多いので、労働環境を優先するのであれば、一般企業での就労も、自分の人生を豊かにしてくれるでしょう。
昇給がない職場
介護施設や給食会社、病院などにありがちな「収入が増えているわけではないから従業員の給与もあげない」ような職場は辞めるべきです。
従業員は、真面目に仕事をしていたら日々スキルがあがっていくもの。利益をどのようにして上げていくかは、経営サイドが熟考しなければなりません。
例えば、新しい事業に取り組んだり、改革をしたり、(介護施設であればデイを増やす、給食会社であれば仕入れ値が下がるような工夫をするなど)なんらかの形で法人を成長させない限り、売り上げは上がりません。
今は病院であっても、経営が苦しいところでは、利益が出るような病床転換をする時代です。
入ってくるお金が足りなければ、出ていくお金(賃金)も上げることはできません。労働者は成長しているのに、入ってくるお金を上げることができないということは、完全に経営サイドの戦略ミスです。その責任を従業員が負うなんて、おかしいですよね。
今、十分な給与をもらっていると考えている管理栄養士・栄養士は続ければ良いですが、「額面20万円の給与が、一生続きそう。変動もしなさそう」というような職場は要注意です。
「キレイな言葉」で奉仕の精神を求めてくる職場
キレイな言葉を並べて、奉仕の精神・福祉の精神を求めてくる職場も辞めるべきです。こういった職場は、美しい信念があれば、残業や無理な労働もサービスとして行うべきだと考えていることが多いからです。
いわゆる、やりがい搾取というやつですね。
こういった職場は、令和の時代に「昭和のようなモーレツ社員並みの働きを職員の善意で行うこと」を強要してきます。典型的な自己犠牲を強いる職場です。
栄養士の仕事は、食事を美味しく食べてもらい、喫食者の健康維持に努めることです。しかし、それが福祉の現場であっても、医療の現場であっても、私たち栄養士は1人の労働者です。
1人の労働者の権利を守れない職場が、美しい精神論を語ること自体がおかしいということに気づきましょう。
職場のために精神をすり減らし、もらえたはずのお給料がもらえないという経済的な損失を被り、プライベートを犠牲にすることは、異様なことです。
栄養士のこんな職場はおかしい!今すぐやめるべき
今回のお話した、今すぐ辞めるべき職場の特徴は次の3つです。
人間関係で追い詰められて職場を辞めるときは、職場・法人の責任もありますが「そので働く人」に要因があります。しかし、今回お話した内容は、根本的に経営陣が変わらなければ、変わることはない悪しき習慣のある職場といえます。
自分が「1人の労働者として」大切にされていない、気持ちよく権利を行使することができないと感じたら、そんな職場は今すぐ辞めてしまって良いですよ。
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